トロフィーに映る父の人生

ぶっきらぼうな性格で、ときに周りに迷惑をかけてしまったかもしれない――。
喪主のご挨拶には、そんな率直なお言葉がありました。けれども式場には多くのご縁ある方々が集まり、その存在の大きさを物語っていました。

 

 

故人さまは野球をこよなく愛し、若い頃には地域の大会で表彰されるほどの腕前でした。
飾られたトロフィーや使い込まれたグローブは、長年にわたり熱中してきた証として参列者の目を引きました。

 

 

さらに、好きだったお酒も供えられました。晩酌を思い出させる器に注がれた一杯は、父の晩酌の姿が、そのままそこにあるようでした。
ご遺族や参列者の心に、在りし日の父らしい姿を鮮やかに映し出しました。

 

 

多くの仲間やご家族に囲まれて見送られたご葬儀は、ぶっきらぼうでありながらも人に愛される故人さまの人柄を改めて感じさせる、あたたかな時間となりました。