箸渡し
2025年4月16日
最終更新日時 :
2025年4月16日
bunkado-blog
家庭や食事の場面で、箸から箸へと食べ物を渡すことはマナー違反です。
.
日本では遺骨を連想させるため、非常に縁起が悪い行為とされ
食事中に人へ食べ物を渡したい場合は、
皿に置くか、別の取り箸で渡すのがマナーです。
しかし、火葬後の遺骨を骨壷に納める際には、「箸渡し」をします。

火葬は「この世のけがれを焼き尽くし、浄化する」意味があり、
骨を丁寧に拾い上げる行為は、その魂を来世へ送り出す最初の儀式とされます。
.
箸を使って二人一組で骨を拾うのは、
故人の魂を粗末にしないという敬意と、
穢れを慎むための清浄な所作でもあります。
.
複数人で拾い上げることには、
「一人で死者を送るのではなく、家族・親族皆で見送る」という共同の意志や、
縁の深さを示す意味があります。
.
・二人で一組となり、一つの骨を、二人で持ち、納める。
・一人が持った骨を、次の人に渡してから、納める。
など様々な箸渡しの方法がございます。
.
浜北斎場や天竜斎場では、斎場でお箸を用意しておりますが
佐久間水窪斎場では、その家ごとに新しいお箸を用意します。
.
お箸は、竹と木で組み合わされていますが、
これは急なことでお箸が用意できなかったという意味合いで
不揃いなお箸を用意します。
.
小笠原