初盆の由来
おぼんの由来をご存じですか?
お釈迦さまの弟子で「神通第一」といわれる目連さまが、
ある日、亡くなった自分の母親のことを神通力を使って見ていると、
なんと母親は餓鬼の世界に落ちて、苦しみにあえいでいました。
びっくりした目連さまは、お釈迦さまのところへとんで行き、
どうしたらよいかを相談しました。
するとお釈迦さまは、
「90日間の雨季の修行を終えた僧たちが7月15日に集まっ て反省会を行うから、
その人たちにごちそうをして、心から供養しなさい」とおっしゃり、
そのとうりにすると、目連さまの母親は餓鬼の苦しみから救われました。
お釈迦さまはさらに
「同じように、7月15日にいろいろな飲食を盆にもって、
仏や僧や大勢の人たちに供養すれば、
その功徳によって、多くのご先祖が苦しみから救われ、
今生きている人も幸福を得ることができ よう」とお説きになりました。
これがお盆の行事の始まりです。
お盆には精霊棚を飾ってご先祖をお迎えし、
菩提寺 の和尚 さまに回向(えこう)していただき(棚経 )、
また菩提寺へ行ってお墓参りをして、
ご先祖のご供養をしましょう。
小笠原