花咲く想いと孫の贈り物に見送られて

50代でご主人を亡くされて以来、ずっとひとりで家族を支えてこられたお母さま。時には涙を流すこともあったはずですが、周囲の人には常に気丈な姿を見せておられました。

 

 

花が好きで、生花のアレンジを習いに通ったこともあり、暮らしを彩ることを楽しんでおられました。祭壇や式場には、その想いを映すように花々が添えられました。

 

 

会館の一角には、お孫さまから贈られた靴が飾られました。実際に履かれる機会は数えるほどしかなかったそうですが、ご家族の「これからも元気で歩いてほしい」という想いが込められています。

 

 

通夜の夜には、お孫さまやお子さまが交代でお線香を絶やすことなく見守りました。その光景は、故人さまが生前に家族へ注いできた愛情が、今も深く受け継がれていることを示すようでした。